富士山登って来たよ!後半戦!
長引いちゃいましたが今回でおしまいにします。
これ、書いている時は「めっちゃ書いたなー!」って思うんですけど、自分で見るとすぐ読み終わるんですよね。
今回が一番グダる記事になるかもしれません、色々ありましたもんね。根気よく読んでください。
山小屋~8合目
深夜11時30分くらいでしょうか、山小屋の電気が付きます。
「ご来光出発時間です!」とのこと。朝まで寝かせる気はサラサラないようです。
ま、ご来光需要のほうが強いので当たり前ですけれどね。
ゆっくり準備し12時頃出発。
その時の混雑具合といったらスゴいんですよ、ヘッドランプをつけた人がゾロゾロと、途切れることなく歩いてくるんです。恐怖。
その行列に入り、そのまま登山再開。七合目よりも険しく、這い上がる動作が増えていきます。
時折、前の人が渋滞で止まるんですよね。すると、変なポーズのまま待ってるんですよ。そうやって体力が無駄に削られていきます。寒いし。
極めつけは道行く人の言葉
「こういう渋滞の時、以前誰かが足を滑らせて、何十人も死んだんだよねー」
ぼく、やる気喪失。リスクに合わんわ。
以降、他のメンバーに追いつく気もなくマイペースに進むこととなります。
ツイッターを見、星空と夜景を眺め、練乳を舐め、カロリーメイトを食べ、人の流れが少し収まったら進む。そんなスタイルです。登山&ハイキングって感じで、それはそれで良かった。
実際、空気が薄くてすぐ息が切れるんで、移動したくても出来ないというのもありました。
道中、山小屋でスープヌードル醤油味を食べます。うまい。600円。
道中、山小屋でスープヌードルシーフード味を食べます。旨い。600円。
息切れの原因、食べ過ぎかもしれない。
思い返せば夕方から深夜4時の間に
カレーライス中盛り・大盛り・スープヌードル×2、カロリーメイト8本、飴、ハチミツ、練乳などをつまんでいますし。
そんなこんなで八合目に到着。時間は朝の4時とかだったかと思います。
八合目の山小屋についた時にはもうアホみたいに寒く、登る元気もあまりありませんでした。珍しく中に入れるタイプの山小屋で、ホットココア、卵スープ、ほっカイロを購入。半分寝ながらチビチビ飲んでおりました。
『あーーーー生き返るーーー出たく無いーーーー帰りたいーーー』
近くで人の声が聞こえます
客「すいません、ここから下山するならどういうルートになりますか?」
店「下山かい?ここ出て左に曲がってね、そっからまっすぐ行くと白い看板があるから!それに従っていけば下山ルートだよ!」
『これだーーーーー下山していいのかーーーー帰ろーーーーーー』
と、下山の意思を固めた僕。
しかし、ご来光がなぁ… と思いつつ、店を出ると、空が明るくなりはじめていました。
なんだ、ここからバッチリ見えるじゃないか。
ご来光予定地(?)に一番近いベンチに陣取り、ご来光を待つこと30分ほど。
明るくなってきた…
おっ光ってるぞ!!太陽か!!!?!?!
なんだ太陽じゃないじゃないか
今度は太陽だーーーー!!?
太陽だーーーーーーーー!
まぶしーーーーー!
一気にあったかくなるーーー!!
まぶしすぎて全然景色よくねえーー!!
みえねえーー!!
山小屋の人「えーみなさん、うんたらかんたら(中略)ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」
とまぁ、ご来光のシーンはそんな感じでした。
ご来光、素晴らしかった。
でも、正直景色の美しさに関してはご来光がくる前の方がよかった。
空は闇、段々紺色、色が薄くなって行き、太陽に近いところはオレンジで。
このグラデーションがとても見応えありました。この写真はツイッターにアップしましたね。
満足した僕、山小屋に戻って卵スープを飲む。ご来光も見た、夜空も見た、夜景も見た、登山経験もできた。(また、頂上組が渋滞で大変そうなのをラインで見ています)これ、帰っていいな。
下山〜東京
下山、前々から話は聞いておりました。上りは7時間ほどかかるのに対し、下山は3時間強でつくんですって。
さぞかし楽なんだろうなーーー!!もう下るだけ!サイコー!!
いやぁ、そんなラクではございませんでした。
砂浜みたいな道なんですわ。火山っぽい、ポロポロと崩れる地面と、その崩れたものが蓄積して出来た砂浜みたいな地面です。…ごめんなさいね、語彙力不足。
で、道なんですけど、駅にあるスロープあるじゃないですか。
階段なら数段だけど、スロープで長い距離を往復することで、坂道で通れるアレです。
アレが長くなって、永遠に続く みたいなイメージをしてください。先が見えない…永遠に往復し続ける…
要は、景色が変わらず、終わりも見えない道が続いていたわけですわ。
「賽の河原みたいだった」
というメンバーの言葉にとても共感しました。
また、その辺りは休憩しようにも砂埃が舞いますから、どうにも調子が狂う。目が痒くなったり、食べ物を食べるとジャリジャリする。ほんとにしんどい道のりでした…
ここで「リュックサックを腹に抱えて下ることで重心が下に行き、ガンガン下れる」
技を編み出します。日常生活でやると、つま先への負担がデカイと思うのですが、下山道の砂浜のような地面によりその衝撃は吸収されていました。これに気づいてから(砂浜ゾーンは)他の客をごぼう抜きしての下山。気持ちよかった。
あまりブログで書いても伝わらないと思うので省略しておきますが、物理法則ってすげえ!っという感動を得ました。
砂浜ゾーンは七合目付近で終わり、そこから徒歩1時間くらいで五合目へ到着しました。最後は水もなく、鼻水で鼻呼吸がままならず、喉はカラカラ、体は汗が冷えてムチャクチャに寒くて。人間どのタイミングで死ぬのかは知りませんが、「死にそうだった」という気分でした。
到着は朝8時〜9時頃だったでしょうか。ニチアサ勢がツイートで盛り上がっている時間帯でした。紅茶を飲みながら他のメンバーを待ってました。
そのあと、温泉に行き、渋滞に巻き込まれ、日曜の夜に自宅へ到着…以上!
レンタカー代諸々、5000円前後でしたっけ?うるおぼえです…
お疲れ様…!当時の僕…!お疲れ様…!いま書いている僕…!
おわりに
ここまでお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。
最後に、一番書きたかったことについて書きたいと思います。
・富士山に登る、スバラシイ!
景色は綺麗、話題になる、いい感じに大変。
その上、道に迷うこともなく、吉田口なら山小屋も豊富。水の買い足しも出来ます。
かなり安全で、その上リターンも大きい登山ではないでしょうか。
ま、出費はそこそこしましたが(大体の金額は記載しましたので、計算してみてください。3万円くらいでしょうか。)登ったことがない人には勧めてもよいかもしれない。
・でも、ご来光はちょっと…
ご来光ラッシュ、ご来光渋滞、凄まじいものがあります。
巻き込まれて死ぬケースがどれほどの確率かは分かりませんが、少なくとも、自分のペースで登った方が登山は楽しいんじゃない? って思います。
※一番混雑する吉田口の話です。
登るのであれば、キチンとした装備で、マイペースで臨むことを推奨します。
・なんか、変化あった?
日本一高い山、富士山に登って、心境の変化とか、色んな意欲だとか、やる気スイッチだとか、価値観が変わったとか…
まぁ正直、特別そんなことはありません。
しばらく筋肉痛は続き、気圧差なのか、左耳は未だナゾの不調状態を起こしています。近いうち耳鼻科行こ。
とはいえ、精神面の部分がジンワリ変わっているかもしれません。ま、案外富士山もこんなもんだな、とは思ったかもしれません。
遥か彼方のことのように思っていることも、やってみたら案外身近だったっていうの、よくある話だけれど大事な経験だよね。
結果、よかったよね。
・素晴らしい景色を見れたこと
・登山経験ができたこと
・「死にそう」と思うような体験をできたこと
・素敵なご来光が見れたこと
・自分が満足できるレベルの登山&下山で無事帰れたこと
結果的に、おみくじ通り「大吉」で締めくくれたと思っております。大満足です。
しばらく富士山に登りたいとは思いませんがね。
おしまい。