哲学本より

他の人どんな感じか分かんないんですけど、僕は過去の記憶がほとんどないんですよ。

 

 

地元北海道の記憶も全然ないし、5年居た京都もその後の大阪も。東京の記憶が、なんとかうっすらある程度で。

だから人間関係が希薄になっちゃうんでしょうね。人の名前とか顔とかはある程度覚えているけれど、その人とあった出来事とかはあまり覚えていません。

意外とみんなそんな感じなんでしょうか。

 

地元の中学・高校時代というのは親との摩擦がすごかった時期ですから、それを忘れる防衛本能とその副作用じゃないかと疑っていますけど。無根拠。

 

ただ、連想記憶って言うんですかね、昔とった行動と似たことをしてフラッシュバックされるようなことは多くて。大抵嫌な記憶なので、トラウマにも近いかもしれません。

人に何かされたことではなく、自分が何かしてしまったパターンですね。失礼なことや空気の読めないこと、ミスって迷惑をかけたこととかを思い出しやすいです。

幸せな思い出が全然出てこず、不幸せな思い出ばかり出てくるのすごい損ですね。まあ慣れっこだったんですけど。

 

先日のブログにも書いたんですけど、哲学の本を最近は読んでいまして、アリストテレスの寛容に関する言葉でいいなと思うことがありました。引用します。

 

寛容の二つ目の利点は、過去の自分を許せることです。人は成長の過程において、欲望の精神に支配され、思い出すたびに恥ずかしくなるような身勝手な悪事を働いてしまうことがあります。私たちは常にそういう後悔の念を抱いて日々を過ごしていて、そこから解き放たれることはありません。人によっては、自分は幸せになる資格がないという思いから無意識に自分を苦しめている場合もあります。私たちは、他人に寛容になることを学ぶと同時に、自分にも寛容になることを学ぶべきです。自分を責め続けるより、もっと有意義なことをして葛藤を捨て去るのです。

 

白取春彦,冀剣制. 世界の哲学者に学ぶ人生の教室 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.646-651). Kindle 版.

 

 

この話を読んでから、昔の嫌な思い出が出てくるたびに「寛容になれ…寛容になれ…」と言い聞かせています。

今まで「そういうもの」としてスルーしていた事象に、当たり前の回答(過ぎたことに対して寛容になれというのは当たり前ですよね)がハマること、たまにあります。

問題提起が正しくされれば答えはすぐ出てくるもんですが、問題提起が行われないと答えにはたどり着きませんからね。

 

 

あともう一つね、これも先日触れたんですけど今日はガッツリ引用します。

 

■欲望に負けた罪悪感を取り除くことが理性の力を養うことになる

理性的な思考が欲望に左右されず独立性を保っていると、目覚ましが鳴った瞬間、どんなに眠くても思考がねじ曲げられることはありません。ゆえに「起きなければならない」という理性的な思考を保ち続けることができます。そのような理性的な思考力というのは非常に微弱で、眠りたいという欲望に抵抗するのは難しいことですが、欲望に負けないという思いがあれば、気概が諦めずに抵抗を続けてくれるはずです。そういうせめぎ合いの中で気概がよみがえれば、欲望に打ち勝つことができ、さらには理性によるコントロールを成功させることができます。

 

白取春彦,冀剣制. 世界の哲学者に学ぶ人生の教室 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.409-415). Kindle 版.

 

先日の転職ブログとかで、理性的な思考の方針は出来たと思うんですよ。でも今やる気にならない。その理由は気概が足りないのかなと思いました。

ブラックに近いグレー企業にいた時は、正義感やら反骨心やら火事場の馬鹿力のようなもの、そういうもので気概がモリモリ湧いていました。今はもう全然ですよ。スッカスカ。

 

いま別に気分が落ち込んでいるわけじゃないのがミソですね。気分が下を向いているわけでなく、上を向いているわけでもなく。

しかし気概が足りないと分かればこっちのものかもしれません。燃えるモチベが必要。

 

映画とか良さそうです。できれば主人公が若くて、バキッと問題解決をするもの。アイアンマンとか。

思想やメンタルが悪いスパイラルに入ったときとか、周囲の環境がなかなか変えれずどんよりとした気分を拭えないとき。映画を見に行くとかなり良くなります。映画好きに聞かれたら怒られるかもしれませんけれど。

 

読んだことない漫画や、昔読んだ漫画のイッキ読みもいいかもしれません。イッキが多分コツです。るろうに剣心とかどうでしょう。

 

あと「若き成功者!」みたいな記事や物語でハッパをかけるとかね。いい例浮かびませんけれど、あまり自分からポジションが遠くない人がいいですね。

一時期ペルソナ5の主人公にハッパをかけられていたことがありました。「クッソ…高校生の癖に…」って。あとハッカーの双葉とかにも。

 

そんな感じで。映画を見ます。