僕の父は肉を食べなかった。魚介か野菜ばかり食べていた。
やはり父に晩御飯を合わすので僕にも肉はあまり出なかったし、僕が肉を食べるのも嫌った。
父は朝ご飯を食べないから、朝にソーセージやベーコンが出てくるくらい。(母がそこで帳尻を合わせようとしたのだと思う)それが普通で、肉を食べたいという気持ちも違和感もさほど無かった。
理由を聞いた時、肉は体に良くないとか、昔食べて調子が悪くなったとか、そういうことを言っていた気がする。
僕が大学生になり一人暮らしをしてから、肉を日常的に食べるようになり、魚は調理が面倒で食べなくなった。肉もあればいいほうで、麺だけの日も多かった。まぁ多くの大学生はそうだと思う。
そんな食生活は12年経った今でもさほど変わっていなかった。
だがここ数日ダイエットしていく中で、肉と油と酒と糖類を少しずつ控えるようになってきた。魚介類が少しずつ増えてきた。
肉でもダイエット向きの鶏ハムやローストビーフがあるが、どちらも手間だし、脂のある肉のほうが食べたいと思ってしまう。結果的に肉を避けているのと同義となった。
魚介についてはジムのトレーナーが「魚の脂は痩せやすくなるから良い」というので、魚の脂質はあまり気にしていない。脂質の少ない魚介類も多く、タコ、アサリ、カツオのタタキ、しらすなど、僕好みの魚介類を自由に選べる良さがある。
ここまで書いたが食事の栄養素やダイエットの有効性については主題ではない。問題は父親と同じように、肉を避け魚介メインになりつつあるということである。
昔の父は太っていた。僕の子供の頃その名残があり、僕が高校生の頃には普通体型になっていたはずだ。
父も僕と同じようにダイエットのため肉を避ける結論に至ったのだろうか。そして子供へその思想を向けたのだろうか。
母の家系は太っている人が多いし、父も太っていた。子供も太る可能性が高いと考え、子供にもそういう生活習慣にさせたのだろうか。
父は菓子類も嫌った。僕が食べないように気を回し、親戚や近所の人が渡そうとすると嫌がった。これもまた体に悪いからだと言い張っていたが、単に太るからということなら納得できる。
そういうことだったのかなぁ。
別に何も恨んではなく、自分の正しいと思うことを子供に向けたのは善意なのだろうが、「太るから」を「体に悪いから」と濁すのはほぼウソなんじゃないか。そのほぼウソをつきとおす事、僕の父ならやっても不思議ではない気がする。
仮に一貫して太らせない食事をさせ、しっかり太った子が出来たとしたらどんな気持ちだったんだろうな。いやはや。
すべて憶測だし、考え過ぎかもしれない。
肉や菓子を食べられなかったことを恨んでもいないし、答え合わせの必要もないだろう。
さて、来週は沖縄旅行に行ってきます。
テンション上げなきゃ。美味しいもの食べてきます。