好きな監督は黒澤明、好きな俳優は三船敏郎、好きな映画は椿三十郎のにしです。
大学時代に京都造形芸術大学で、映画の講義を受けてましてね。5回くらい黒澤明作品見たんですよ。もう当時結構気に入りましてね。すっかり忘れて居たんだけど。
「マグニフィセント・セブン」が「七人の侍」をリスペクトしているみたいな話を聞いて居て、マグニフィセントセブン好きな僕は見るしかないなと思ってたんですよね。
ようやく見ることができました。
ユーチューブのレンタルで三百円です。長いけど面白いよ。
マグニフィセントセブンとすごく似てたので、いっそ比較しながら感想を書こう。
映像・音声
マ ◯
七 ×
まぁ、時代的にしょうがないね。画面が白黒というのは、色んな部分でマイナスだった。
展開の盛り上がり
マ ◯
七 △
七はわりと消耗戦なんだよね。何日目、相手を何人殺し、こっちは何人殺されたみたいな。つらい。マは結構緩急つけてくるからね。飽きない。
でも七も疲れたけど飽きなかったよ。やっぱり面白かったんだね。
アクションのかっこよさ
マ ◯
七 ×
七にアクションはもう全然ない。画質や白黒映像なのも勿論あるんだけど、戦闘シーンの絵面の地味さ。百姓と一緒にオラアアアアーと敵に突っ込む。長やりでみんなで袋叩きにする。悲しい。ボス戦ですら殺陣をしてくれない。
メインキャラのかっこよさ
マ ◯
七 ◎
三船敏郎さんがいい役もらって居ました。百姓生まれで情に熱い暴れん坊で、バカでひょうきん。このキャラを見るのが楽しくて楽しくて。
百姓と侍の間のシガラミも結構描かれているので、メインメンバー唯一の百姓生まれはキーマンとなったのでした。
メンバーキャラのかっこよさ
マ ◎
七 △
みんな剣、稀に弓か槍ってくらいだもん…マはね、みんな武器が違ってね。キャラ特性を生かした戦い方をしていて。そこが楽しいんだよなあ。アクションにも通じるけど、アクション面に力を入れたマはその辺がね。楽しいね。
シナリオの良さ
マ △
七 ◯
おおよそ同じようなシナリオなんだけど、尺が長いぶん余裕を持って、キャラを活かしたり。まさか恋愛模様までやるとは思わなかった。
リアルさ
マ △
七 ◎
百姓の無能さ、自己中さ、ズルさがリアル。とても見ていて鬱陶しいんだけど、百姓がいきなり戦えって言われても無理だからね。わかるよ…そうなるよね…でも鬱陶しい…
メインメンバー以外は一撃で仕留められないから、相手の雑魚も逃げるんだよね。百姓が追いかけるんだよね。それがまた間延びしてね…でもリアルだよね…マではない芸当だ。よくも悪くも。
そんな感じかな。
つまり、マグニフィセントセブンのほうが気持ちよかった。尺も、アクションも、画質も、全部。今風に、ウケるようにアレンジするとこうなる。わかる。
色々な部分で七人の侍は鬱陶しい。鬱陶しいけど面白い。
というわけで、見てよかった!おしまい!