批判、否定は終わりかなーな話

実名グルメサイトの「Retty」というやつが最近勢いがあるらしい。

確かに実名ならば、信頼性が向上するはずだ。面白いと思って登録した。

 

お店の評価は4種類で付けられる。王冠マーク「BEST‼︎」星3「Excellent」星2「Good」星1「Average」だ。

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オススメ度選択

面白いところは一番低い評価で「Average」なところだ。

今のレビューサイトでは星1といえば悪いものと思うはずだ。Google マップ食べログApp Storeも星3は最低限欲しい。

ところが星1に「Average」という意味を持たせ、悪くないとするところが面白い。

しかも、他のユーザーの評価を見てみると一切星1をつけず、最低でも星2がついている。

Rettyの仕組みが既に批判しないように作られているのに、ユーザーの使い方まで批判を避けているところが興味深かった。

 

 

また、読んだ本のレビューを書く「読書メーター」というサイトもある。

読んだ本の感想を書くことができるが、こちらも批判している人がすごく少ない。

自分としては飲食店はまだしも、本くらいは批判させて欲しいと思う。

 

 

自分は大学でメディア社会専攻に所属していた。テレビ、ラジオ、新聞、インターネットといったメディアについて学ぶものだ。

その時メディアによる刷り込みや印象操作なども学んでいたので、メディアを批判的に見るということは当たり前のことであった。

ここでいうメディアというのは広義のメディアで、CM、チラシなどは勿論、商品パッケージや店の内装、人の服装などもメディアに含まれる。つまり物事全てを批判的に見ることだ。

しかし、大多数の人はそうではない。自分が批判的に物事を見ることは勝手であるが、それを主張することはきっと普通じゃないのだろう。

 

社会は学問の場ではない。コミュニケーションの場ではむしろ、肯定を中心にするべきなのだろうな。

人を悪くいうやつ、変なところを指摘するやつ、普通に嫌だもんね。

 

 

 

ここからは寝言。

人種差別、性差別の是正が徐々に浸透しているんだろうなと思う。古い漫画を読むと、今ではあり得ない酷い差別表現がゴロゴロ出てくるからだ。

テレビでもコンプラが厳しくなっている。下ネタも減った。芸能人の浮気はボッコボコにされる。

お笑い芸人ではぺこぱもぼる塾も強く否定しない漫才をやって売れている。

 

世の中はより、人に優しくルールに厳しい世界、ハイソ、高い道徳の世界、になっていくのかもしれないな。なんて思った。