あーエモかった、エモかった。
テンポよく進むサクセスストーリー。主人公の映画オタクが快進撃と暴走。周囲の人間の優しさ。ポンポさんのかっこよさ、かわいさ。あと感情がみんな豊か。快感でしたね。
物語にはたくさんの映画タイトルが登場します。自分が見たことある作品はごく僅かだったけど、次に見る作品の候補選びとしても役立ちそうです。
やり取りを少し抜粋。
(前略)だけど満たされた人間っていうのは満たされているが故にモノの考え方が浅くなるの
だって深く考えなくても今幸せだから
幸福は創造の敵
彼等にクリエイターとしての素質なし
な、なるほど…
そういう幸せな連中に比べてジーン君は社会に居場所が無い人間特有の追い詰められた目をしているの
ほめてるのよ
あ……ありがとうございます……
現実から逃げた人間は自分の中に自分だけの世界を作る
まさに創造的精神活動!
心の中に蠢く社会と切り離された精神世界の広さと深さこそが
その人のクリエイターとしての潜在能力の大きさだと
私は確信しているの
だから私はジーン君のその社会不適合な目に期待しているのよ
は……はぁ………
社会不適合のフシがあると自己評価していますが、少し救われました。
こんな言葉に救われるなんてどうかしているのは分かってるんですけども。漫画のキャラクターのセリフなんて、作者の思想ですらない戯言かもしれないけれども。
けど、いい考え方だなと思いました。
社会不適合を悪とせず、社会不適合だからこそできる価値があるという思想。それで金を稼ぐのは難しいかもしれませんが、価値があること自体は私も同意です。
最近ハマってる漫画家の福満しげゆきさんとか、その価値でやってそう。
満ち足りた人間はモノの考えが浅くなるというのは、哲学の分野で聞いたことある気もしますね。逆か、絶望や死に直面するときに哲学をするとかなんとか。
哲学をできる人が好きですし、自分もそうありたいと思います。
あと創造、クリエイターね。また挑戦しようかな。