自己啓発本の面白さ

 

 

 

先日読書会を大学のサークルの人たちとやりました。

この会は4回目で、今回は僕が以前読んでいた自省録という本を読んでくることとなり、進行を任されました。

めったに無い機会なんで人生経験だと思って請け負ったんですが、とても難しいもので後半はフリーズしてしまい実質放棄していたようなものです。申し訳なかったなぁ。

ちゃんと準備はしていたんですよ。それなりに読んで、話題もいくつか用意して。

ただ、本の受け止め方があまりに違いました。僕だけが好意的というかアウェーな場となってしまい、事前準備の想定と大きく違ったのがいけなかったですね。

 


このブログで何を書きたいかというと、その会で出なかった意見の供養です。「あとからブログで愚痴ってた」と思われそうですね。

だけど本当に僕の思考には時間がかかるようで、その時は何も言えなかったけど後から出てくるんです。つくづく、会議や討論に向いてないんだと思いました。

 


結局、自己啓発本の面白さが伝わっていないのかなと考えました。

当然面白さというものは人それぞれで面白さを感じないことに何も罪はないんですが、それを僕が伝えられたらもっと話が弾み、この本を楽しめたのかなと思います。

 

 

 

自己啓発本の面白さ

・歳を取ると注意をされない

一人暮らしが長いと家庭から注意されないし、社会人でも新人の時期が過ぎるとあまり注意をされなくなります。自分の誤りは自分で正すしかなく、これが出来ないと偏屈頑固オヤジになってしまう。

自己啓発本は著者からの擬似的な注意という面白みがあります。分かっていても気が緩むとやってしまうことや、誰にも迷惑をかけていないから気にしていないことを(偶然だけど)指摘されると正すきっかけになって、それは価値があるかなと思います。

 


・物事の輪郭がクッキリする

お笑いのツッコミはボケの面白さを解説し、輪郭をつけることで笑いにつなげているんだろうと思います。ツッコミ自体は何も新規性がないけれども、そこに価値がある。

それと似ていて、曖昧な概念に輪郭をつけて明快にすることが哲学や自己啓発の面白さだと思います。この作業で出来る結論は「当たり前やん」なんですが、そこに至る過程が楽しかったり、綺麗な輪郭を作れているなと感じれると気持ちがいいです。

ブログの面白さとも少し似ているかもしれません。

 


・玉石混交

自己啓発本を人からのアドバイスとして考えた時、そのアドバイスは読者のことを知らないで書かれています。殆どは的外れなアドバイスだと思います。

それでも数撃ちゃ当たることがあって、そこを楽しめばいい。殆ど「なに言ってんだコイツ」でも、1行だけでも人生を変えるような発見があれば価値がある。覚えておくとラクになれる金言があれば価値がある。そういうものだと思っています。

 

 

 

どうかな、うまく説明できていますかね。


自己啓発本は面白いですよ。

ただし、読みすぎる必要はないと思います。結局自分の行動を変えないと意味がなく、今の自分に生かせる教訓というのは一つ、二つで十分というのが僕の感覚です。

 

 

最近、上記を踏まえて自分の特性について考えたんですが、僕の興味は自分に関わることばかりなんだなと思いました。

雑学的な知識欲はさほどなく、小説アニメなど物語もさほど興味がなく。そして自己啓発や哲学が好きなのは、自分がより善く生きれる可能性が少しでも上がりそうだからでしょう。

雑学的な知識というのは、いつ役に立つか(自分に関わるか)分からないので少しは調べたり読んだりしますが、その知識自体に好奇心を持つことは少ない。洗濯物を早く乾かす方法とか、部屋が楽に綺麗になる家電の情報とか、そういう自分に関わりがありそうな情報が好きです。

 

 


さて最後に。「結局自分の行動を変えないと意味がない」と書きました。

自省録から影響を受けたい文を二つ選びたいと思います。

 

 

 

"宇宙の自然とはなんであるか 。私の (内なる )自然とはなんであるか 。後者は前者といかなる関係にあるか 。それはいかなる全体のいかなる部分であるか 。また君がつねに自然(君はその一部分である)にかなうことをおこなったりいったりするのを妨げる者は一人もないということ 。"

 


"未来のことで心を悩ますな。必要ならば君は今現在のことに用いているのと同じ理性をたずさえて未来のことに立ち向かうであろう。"

 


解説は蛇足かもしれないので引用に留めました。

おやすみなさい。