鈍さ_103

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交友関係が広いと言われることがあり、その度に本当かよと思う。確かに交友関係は一定いて狭くはないかもしれないが、広いというのはちょっと納得がいかない。(褒められてるんだから素直に受け取っておけという感じもするが)

何らかの小集団に参加しつつ、1対1の交流が幾つかあるからだろうか。1対1の交流は件数が少なくとも、そこまだ仲良いんだという驚きで5人分ぐらいの評定を受ける。それで広いように見えるのだろう。

 


まだ上手く表現できないのだが、最近自分のことを"鈍い"と感じている。自他から出る好意や敵意、責任感、作品を見た時の感受性など。"鈍い"は"遅い"も内包している。

この鈍さは強みでもある。例えば、嫌なものが通り過ぎるまで耐えられるし、よく聞く「将来の漠然とした不安」みたいなものは全く感じない。このブログは鈍いから気付けなかったことを振り返る場かもしれないな。

 


交友関係に関連して、男女の友情はあり得るのか?という定番の命題がある。

僕に聞かれれば「友情はあり得るが、恋愛に発展することもある」みたいな、何ともつまらない回答をしたであろう。

最近そのつまらない回答に、もう一つ思想が加わった。既婚の男性、未婚の女性は飲み会などに誘いやすいが、既婚者の女性は誘いにくいというものだ。タブー意識を感じてしまう。

チャットくらいならしていい気もするが、サシ飲みはキツそう。塩梅があるものの、どちらにしても誘いにくさが伴うのは変わらない。

これを文章化すると「友情はあり得るし時に恋愛に発展するが、結婚すると友情を確認するのは難しい。」

という感じか。しかし結婚を機に男女間の交友が断絶するのは、多くの人に損でしかないように思う。

 


この壁を越えるのは良い意味の無神経さなんだろう。細かいこと気にせず「誘いたいから誘ったし、嫌だったら断ってくれたらいいじゃん」の人。

無神経は時に人を傷つけ、時に人を助ける。アホの可愛げもここにある。これは先述の"鈍い"という事とも似ている。

無神経を意識してしまった。意識的無神経は可愛げがない。

 

 

 

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今週読んだものの話をしよう。

今更気づいたのだが、エッセイは誰が書いたかが重要である。

例えば冒険・推理小説の場合は、作品内で世界を表現するので著者のことは知らない方がいいくらいだと思っている。メタ読みをしてしまうことなくストーリーを楽しめる。

しかしエッセイは著者の世界だから、著者の体験と思想が強く反映される。年齢、職種、性別、国籍などの属性が自分に近い人か、遠い人かで別の面白さとなる。近いと共感ポイントが多く、自分との差異が明確になり面白い。遠い場合は自分になかった価値観があったりして、それはそれで面白さがある。

…至極当然だと言われてしまいそうだが、それを再確認したので書いておく。

 


「結婚するって、本当ですか」という漫画を読んだ。色々思ったがまだ消化しきれていないので、近いうちに再読する。

とりあえずボリュームが11巻で丁度いいなと思った。これ以上トラブルが続くとダルくなってくるし、すんなり上手くいっても味気ない。面白かった。

 


「ひとりで食べたい」を読んだ。ひとりで食べることについて書いたエッセイ。

この著者は50代後半の女性で、落ち着いた空気感がいい。

本の主題とは関係ないのだが、「力みのない文章で好きな店、行った店について書いている。」という文があり、「力みのない文章」というフレーズは印象に残った。この本もまた、力みのない文章で綴られている。

このブログは少し力んで書いている。それもいいが、力みのない文章を書くのもいいなと思った。

 


「死ぬまで生きる日記」を読んだ。この動画でオススメされていた作品の一つ。

https://www.youtube.com/live/z6SBepXjYdc?feature=share

有隣堂の世界というチャンネルで、視聴者にテーマをもらっておすすめの本を紹介するという配信。

毎日のように「死にたい」と思ってしまう女性(30代半ば既婚子持ち)が、カウンセリングを受けながら考えていく過程を書いた本。

分かるわ〜という事象や思考の癖が各所にある。「解決しようと思わなければ、問題は問題じゃなくなる」というフレーズは、僕の睡眠やダイエットなど、常に課題解決を求めてしまう僕に刺さりまくる。

 


「日々是作文」を読み始めている。直木賞受賞女性作家のエッセイ集。31歳から41歳までに書いたことが詰まっていてすごいボリュームなので、ゆっくり読みたい。

最初の方しかまだ読んでいないのだが、序盤は女性向けのファッション誌に掲載されていたものらしく、女性向けの恋愛話を苦笑いしながら読んでいる。

 


「休職日記」を読んだ。友人女子の同人誌。(丁度いいのでこの流れで書いておこう。)

https://kiryuanzu.hatenablog.com/entry/2023/08/06/154028

この著者は同世代女性、というか僕の後輩なのだが、休職してから復職するまで、長い期間の日記を読むのはドキュメンタリーのような見方が出来て面白かった。

案外この年齢の休職の様子を一気読みできることって無いんじゃないか。勿論ネットの海を探せばどこかにあるのだろうが、先ほどの「エッセイは誰が書いたかが重要」理論で言えば、近い職業、近い世代、知っている人の文章は良かった。

 


積読の消化などをしていたらたまたま、結婚生活と女性エッセイの書籍ばかり摂取してしまった。何かの心境の変化で読み漁ったというわけではない。

少し前お笑い芸人のエッセイを読んでいた流れもあり、段々とエッセイや日記を書く人への仲間意識が出てきた。文字を書くという行為、自己を見直す行為が自分に合う少数派の人々。各位うまくいってほしい。

ラジオも一時期日記に似ていると思ったのだが、リスナーとの交流が多いラジオは少し違うなと思った。

 


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ポケモンスリープにハマっている。長く遊べると思ったので結構課金もした。

どんなに頑張っても時間と睡眠を求められるので、ハマっても何時間も費やさずに済むのがいい。

起きるとポケモンを捕まえられるので、明日が少し楽しみになる。